■細胞の核を形作る「核ラミナ」。加齢による変形が、表皮保湿性・バリア機能の低下を引き起こす。
「核ラミナ」は、細胞の中心にある細胞核を包む核膜の内側に張り巡らされているメッシュ構造です。正常な細胞核や核ラミナはともに球形をしていますが、加齢や紫外線の影響によって歪んでしまうことがわかっています。また、この歪みは核ラミナの繊維が異常繊維に置き換わることにより、発生することが知られています。肌のいちばん奥にあり、肌細胞を生み出す基底細胞が、正常な核ラミナを持っている場合、生み出す肌細胞が成熟した細胞に育ち、健康な表皮に繋がります。しかし、基底細胞が歪んで異常な形状の核ラミナを持っている場合、生み出す肌細胞の機能異常から、表皮の保湿性・バリア機能の低下に繋がり、肌のくすみやごわつきを引きおこすことが考えられます。本研究は、加齢による肌の変化の根幹に影響する細胞の核ラミナに着目して行ったものです。
核ラミナのイメージ
正常な核ラミナ
異常形状の核ラミナ
■豆乳発酵液に、核ラミナの形態を正常化し異常繊維を減少させる効果を発見。
当社では複数の成分の研究を行う中で、豆乳発酵液(発酵させた豆乳)に、核ラミナの異常繊維を減少させ、併せて核ラミナの形態を正常化させる効果があることを見いだしました。核ラミナの歪みを予防することにとどまらず、歪んだ核ラミナの形態を正常化するということは、進んでしまった時計を巻き戻すことに等しく、一歩進んだ研究であると言えます。
引用: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001239.000007815.html