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コラーゲン線維の再構築に必須。「Endo180」とは?
考察
紫外線の影響によるEndo180の減少は、断片化・変性したコラーゲンの皮膚線維芽細胞内への回収を低下させ、細胞周辺への蓄積を生じさせます。これにより、皮膚線維芽細胞の周辺環境が悪化し、紫外線の影響を受けていなくても活性酸素が過剰に産生されるようになります。
この活性酸素の発生により、MMP-1の産生増加とコラーゲン産生低下が誘発されることで、皮膚線維芽細胞周辺の環境を一層悪化させてしまいます。このように、Endo180の減少によりコラーゲンを再構築するシステムが停滞することでコラーゲン線維減少への「悪循環」へと陥り、シワやたるみの形成といった、光老化の進行につながると考察されました。
参照
※1 Iwahashi H. et al., Decreased levels of endocytic collagen receptor Endo180 in dermal fibroblasts
lead to decreased production of type I collagen and increased expression of matrix metalloproteinase-1.
Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2021 Sep 1. doi/10.1111/phpp.12728
本論文は以下URLより全文がご確認いただけます(英文)。
https://doi.org/10.1111/phpp.12728
※2 Iwahashi H. et al., proceeding of IFSCC 2016 Congress
※3 丸善製薬では、UVB照射したケラチノサイト由来のインターロイキン-1αが皮膚線維芽細胞のEndo180産生低下を誘導することを発見、報告しています。
Iwahashi H. et al., Interleukin-1 alpha derived from ultraviolet B-exposed keratinocytes is associated
with a decrease of endocytic collagen receptor Endo180.
Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2020 Jan;36(1):34-41
https://doi.org/10.1111/phpp.12502
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000070472.html
※Poursoinコスメティックスニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています